#98 「東京イェスタデイ」


#97で東京でのバンド時代に触れたせいか、なんとなくこの歌も続けてここに上げたくなった。
二週間ほど前につくった歌である。
曲をつくるのは早いほうだと思うが、この歌は、まるで呼吸をひとつするように数分で出来た。テキトーと言えばテキトーであるが、聴いていると自分の二十代三十代の頃のふわふわした楽しさが思い出されて、珍しく自分で再生して聴き返したりしている。
サイコーの恋と、サイコーの仲間と、サイコーの青空の下でサイコーの夢をみた、そんな頃だったと思っている。脳内記憶美化装置がかなりハタライているのかも知れないが、なんにせよ、大切な懐かしさではある。

けっきょく僕達は、ジョン・レノンにもエルビスにもなれなかったが、ジョン・レノンもエルビスも、僕達にはなれなかった。
誰も誰かになる必要はない。
そういうことなんだろうと思う。