#100 「化粧おとして」

この歌は、21歳の頃につくった歌であります。
デザイン学校に通いながら、ファミレスのウェイターのバイトをやっていた頃のことであります。
その頃つきあっていたコの、湯上がりのスッピンの顔を見たとき、あ、イイナアと思い、そのイメージでつくりました。

その後、某レコード会社からデビューする事になったとき、この歌をデビュー曲に、という話も出るなか、「地味過ぎる」ということでお蔵入りになった歌です。ちなみに、その後決まったデビュー曲は、もっと地味でした。

それから四十数年が経ちますが、その間、この歌は折りにつけ、ずっと歌ってきた歌であります。

ライブハウスで、イベントホールで、市民会館で、わけのわからん温泉ホテルの演芸場で、あそこで、ここで、と、ずっと私と付き合ってきた歌であります。

過ぎていった一場面、一場面を、この歌を歌う度に思うのであります。