#100 「化粧おとして」

この歌は、21歳の頃につくった歌であります。
デザイン学校に通いながら、ファミレスのウェイターのバイトをやっていた頃のことであります。
その頃つきあっていたコの、湯上がりのスッピンの顔を見たとき、あ、イイナアと思い、そのイメージでつくりました。

その後、某レコード会社からデビューする事になったとき、この歌をデビュー曲に、という話も出るなか、「地味過ぎる」ということでお蔵入りになった歌です。ちなみに、その後決まったデビュー曲は、もっと地味でした。

それから四十数年が経ちますが、その間、この歌は折りにつけ、ずっと歌ってきた歌であります。

ライブハウスで、イベントホールで、市民会館で、わけのわからん温泉ホテルの演芸場で、あそこで、ここで、と、ずっと私と付き合ってきた歌であります。

過ぎていった一場面、一場面を、この歌を歌う度に思うのであります。

#99 「オールアローン」

と、そーゆーわけで「オールアローン」、歌い直してみマシタ。

こないだ起きぬけに歌ったやつは、歌詞をトばしていたのに気がついたので。
べつに誰が気にとめるわけでもないでしょうが、本人的にちゃんと歌っておきたかったもので。はい。

いやー、しかし、このブログもだらだらやっているうちに気がつけば#99まで来ましたね。
ちょうど一年くらいかな。
100まではやりたいと思っていたので、これでなんとか届きそうです。
べつに100でハイ、おわり、という訳でもないですが、私もイロイロ限界に来ている所がありまして、ま、それはいいですが、とりあえず100、いけそうでヨカッタ、ということであります。

最初の頃、#1から#80あたりまでは、物書き魂フル稼働で、「人間」というもの、或いは「人生」というもの、その人間が人生を紡いでいるこの「宇宙」というもの、そうした事を、けっこう真面目に、考え、考え、書いてきたつもりですが、6月頃にYouTube始めてからは、歌中心になってしまいました。

ま、根がシンガーですので、カンベンを。

「オールアローン」、好きな歌です。

#98 「東京イェスタデイ」


#97で東京でのバンド時代に触れたせいか、なんとなくこの歌も続けてここに上げたくなった。
二週間ほど前につくった歌である。
曲をつくるのは早いほうだと思うが、この歌は、まるで呼吸をひとつするように数分で出来た。テキトーと言えばテキトーであるが、聴いていると自分の二十代三十代の頃のふわふわした楽しさが思い出されて、珍しく自分で再生して聴き返したりしている。
サイコーの恋と、サイコーの仲間と、サイコーの青空の下でサイコーの夢をみた、そんな頃だったと思っている。脳内記憶美化装置がかなりハタライているのかも知れないが、なんにせよ、大切な懐かしさではある。

けっきょく僕達は、ジョン・レノンにもエルビスにもなれなかったが、ジョン・レノンもエルビスも、僕達にはなれなかった。
誰も誰かになる必要はない。
そういうことなんだろうと思う。

#97 「オールアローン」


この数年、だいたい睡眠は4時間ほどである。
いよいよ自律神経がコワれているのかと思う。
その浅い眠りの中で、東京時代のバンドの夢をみた。
夢のなかで、私はこの歌を歌っていた。

目が覚めて、なんだか無性に、この歌が歌いたくなった。
どうせなら記録しておこうと、携帯に向い、まだボンヤリする頭と声で歌ってみた。

この歌をつくったのは三十代の頃である。
それから三十年ほどが過ぎた今も、私は何の変化もなく、同じ座標で生きている。
時間は私にとって何なのだろうと、そんなことを考えた朝だった。