#77 ターザン

こないだ散歩の途中で友人の仕事場へ寄り、昔のテレビ番組の話などをするうち、ターザンの話になった。

あんなジャングルの奥地にナゼ筋骨逞しい白人の男が居たのだろうか、と友人Bが言う。
そういやそうだな、とターザンの生い立ちを二人で考えてみた。

もしかしたら劇中でちゃんと説明されていたのかもしれないが、そんなものは忘れてしまっているオヤジ二人である。

いろいろ考えた末、探検家の父親についてきた息子がジャングルで父親にはぐれ、取り残され、なぜかそこでスクスクと育ったのではないか、と、そんな事にしておいた。

それにしてもターザンは、いま思えば、あのジャングルでいったいナニとタタカッていたのだろう。

泳いだり、走ったり、ワニをやっつけたり、ツルにぶら下がって雄叫びをあげたりしていたが、もしかしたら、あの男さえ居なければジャングルは平和だったのではないか。 あのデカい男が一人でジャングルを騒がせていたのではないか、
ターザン、もしかしたら迷惑な奴だったのではないか、

そんな気もした。

関係ないが、古い知り合いに「ターザン丸山」という男が居る。
二十代の頃、南九州をライブツアーしたときの音響スタッフだった。
今も久留米のほうで元気に音楽関係の仕事をしているらしい。
奥さんの名が「ジェーン」なのかどうか、それは知らない。